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小林よしのり
2014.3.14 14:49

安倍晋三、河野談話に全面降伏!


村山談話・河野談話に未来はあるか?

31回 安倍晋三、河野談話に全面降伏

 

314日の参院予算委員会で安倍首相は、

河野談話・村山談話を含め「歴史認識に関する歴代内閣の

立場を全体として引き継いでいる」と明言。

河野談話については「安倍内閣でそれを見直すことは

考えていない」と表明、ご丁寧にも「歴史に対して我々は

謙虚でなければならないと考えている」と付け加えた。 

全面降伏である。

 

安倍は慰安婦について「筆舌に尽くしがたいつらい思いを

された方々のことを思い、非常に心が痛む」とも言ったが、

慰安婦は「誰によって」つらい思いをしたのか?

 

曖昧にしてごまかしたつもりだろうが、

これは国際社会では間違いなく「日本国によって」

つらい目に遭わされたという意味に受け取られる。

 

そして「非常に心が痛む」という言葉も、単なる同情

ではなく「謝罪」の意思表示と受け取られるはずだ。

 

要するに安倍が第1次政権時代に、ブッシュ大統領(当時)

に向かってやった「謝罪」の繰り返しだ。

安倍が首相になるたびに、慰安婦問題は最悪の事態を

更新しているのだ。

その重大な事実を、まだ自称保守&ネトウヨも

気付いていない。

 

わしは第二次安倍政権発足当初からこう言っていた。

安倍はわかってない。慰安婦問題はもはや国内の

自称保守&ネトウヨを満足させるだけの

内弁慶で済む話ではないのだ。

河野談話・村山談話の見直しを公言したら最後、

アメリカが黙っちゃいない。

安倍にとっては何よりも大事な「日米同盟の再構築」が

瓦解しかねない事態になるだろう

(ブロマガ「小林よしのりライジングVol.182012.12.18

そうしたら安倍支持の自称保守・ネット右翼から

大変なバッシングを受けたのだが、

結局は完全に予言通りになったのだ。

 

米国務省のサキ報道官は、河野談話を見直さない

という表明を「前向きな一歩だ」と評価したそうだ。

さすがに今回は安倍を支持してきた連中からも

「がっかりだ」「見損った」との声も上がっているが、

なおも安倍を批判せず、韓国やマスコミの悪口を

言い続けて憂さ晴らししている者も多い。

ましてや、正しいことを言っていた小林よしのりを

バッシングしてゴメンナサイなんて、

誰も言うわけがない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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